白い塊

3月某日、まだ朝の気配を見せない4時ごろにモソモソとベッドから這い出て半分寝ぼけながらトイレへ。用を足した後はもちろん流して再びベッドへ戻った記憶が朧げにあることは確かだ。

夜が明けて妻が起き出し、遅れて僕も出勤に向けてダラダラと起床、そのままシャワーを浴びて出たところでそろそろ妻が出かける時間になったようだ。

「トイレの水が何だか白く濁っているんだけど、どうしたんだろう」と妻。

夜中はちゃんと流したはずだし、そもそも通常白くはならないはずだけど、思い当たる節があるとすれば前日の午前中に受けた健康診断かも知れないことに気づく。

「バリウムかも…」

下剤が良く効く体質なので、健診後の午後イチには会社のトイレで出し切ったつもりでいたのだけれど、僕の胃腸の中にはしぶとい残骸があったのかも知れない。

とりあえず手桶で水を溢れない程度に増やして2回くらいトイレを流す。なんとなく透明に戻った気がしたし、すでに会社へ行く時間が近づいていたので出かける支度をして鎌倉駅へ向かう。

お昼頃、家へ戻った妻からメッセージが入り、何でもまだすごく白く水が濁っているらしい。タライに4、5杯のお水とトイレ用ブラシを駆使してようやく綺麗になったとの事。いやいや、悪気は無いものの妻には申し訳ない事をした。次回の健診後の自宅トイレには気をつけよう。

バリウム恐るべし。


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