Brico は器用仕事とも訳されるフランス語の Bricolage から名付けました。
「いつか何かの(誰かの)役に立つ」モノを寄せ集めてカタチにすれば、まだ気づかない新しい価値を見出せるかも知れない。
ありあわせの材料とアイデアで暮らしを豊かにする事を目指して。
Brico は器用仕事とも訳されるフランス語の Bricolage から名付けました。
「いつか何かの(誰かの)役に立つ」モノを寄せ集めてカタチにすれば、まだ気づかない新しい価値を見出せるかも知れない。
ありあわせの材料とアイデアで暮らしを豊かにする事を目指して。
2月某日、森博嗣の「オメガ城の惨劇」を読み終える。例によってすでに3月も終わりだけれど、先月のお話。これまでの何らかのシリーズに属するものではなく、シリーズ外の作品という位置づけのようだが、サブタイトルにもあるようにサイカワ先生は出てくるし、マガタ博士も実際にほんの少し登場するので、S&Mなどを読んでいるで読者にとっては馴染みのある世界観と言える。
序盤でどこかの海外が舞台なのかと勘違い(あるいはミスリード)していたのだが、途中で例の研究所らしき建物が出てきて、あれもしかしてあの島のことかしら?とイメージが追い付いてから以降は、過去に読んだ各シリーズのエピソードを思い出し、非常に面白く読み進めることが出来た。
絶海の孤島の城で連続密室殺人(というか同時に4人)という設定だけをみると、最近の森らしからぬ本格ミステリィなのかと思うところだが、あっと驚くようなトリックを弄する仕掛けではなく、一人ずつ死んでいくのが恐怖を誘う、ありがちな連続殺人という枠組みについてはあっさり非効率と切り捨て、一気に4人の殺人が起こるという内容は非常に理屈が通っていて、作者らしさが存分に味わえる作品だと感じた。
まぁ、本作で描かれているサイカワ先生については「あれおかしいな、むしろあいつみたいだな」と疑いながらページをめくっていたので、最終的には「ほれ見たことか」と思ってしまったのは僕だけではないだろう。長く待ち望まれているGシリーズ最終巻「ω(オメガ)の悲劇」を放置して、思わせぶりに本作を刊行してしまう作者に僕はいいようにもてあそばれているに違いない。
2月某日(少し忙しくてBlogを放置していたらもう3月も終わりですが)、相模原にあるギャラリー併設のカフェ【studio fujino】へお邪魔してきました。相模湖ICからどんどん山を登っていき、里山の自然に囲まれたロケーションはとても素晴らしく、仮にアートを生業としていたらこんな場所にアトリエを構えて創作活動に打ち込むとインスピレーションが湧いてくる気がします。
自然との共生という暮らしができそうですね。少し憧れる(けれど僕には向いていないことも知っている)。カフェについたのがちょうどお昼時だったので、季節のサンド(焼きリンゴ・生ハム・ゴルゴンゾーラ)とサバのマリネサンド(スープ付き)を妻とシェアしました。とても美味しかった。
ギャラリースペースには作家さんの焼き物が整然と並べられていて、この空間も静かでかなり落ち着く。
そういえば道中、気になる中華料理屋さんを発見したので、次回はここも攻めてみようと思います。なんだかとても美味しそうで、店内もすごく賑わっていました。
2月某日、少し前にアメリカの大統領が変わり、再び色々な場面で混乱が生じているようだ。新聞各紙をはじめ様々なメディアで警戒感を強めていたり、否定的な論調だったりが連日報道されているように感じる。あまり肯定的な意見は目にしないけれど、それが日本の立ち位置となるよう巧みにコントロールされているのかしら。たぶん、すべてが間違っているわけではないし、かと言ってすべてが正しいわけでもないはずなので、客観的事実を見極めて自分の意見をなるべく持ちたいと思う。
2022年のロシアによる軍事侵攻から3年、力による現状変更を2014年のクリミア併合以降とすればもう10年以上、政治的にも軍事的にも緊張と衝突(一方的だと思うんだけれど)が続いていて、21世紀にもなってまだまだこんな事が、他にも世界の様々な所で起きている現状に際し、人間のもつ愚かな一面にがっかりしてばかりだ。
最近になって、トランプとプーチン主導で和平に向けて交渉開始などという報道がされているけれど、ウクライナで政変が起きて親欧米体制になったことにロシアが(プーチンが)びびって勝手にドンパチ始めたと概ね理解していて、さらに意味が分からないのが「戦争を始めたのはウクライナだ」という支離滅裂なことを言いだしたトランプ大統領(ドナルドそりゃないぜ)で、侵略されている側(ゼレンスキーね)を抜きにしてその両者で和平交渉という流れに僕の頭が追いつかない。僕の知らない何かがあって、ただ単に勉強不足なのであればご容赦いただきたい。
ソ連の思い出を引きずりつつウクライナは従順な属国でいてほしいプーチン大統領と、これ以上遠いウクライナにびた一文お金を出したくないしバイデン政権下で何とか米ロ全面対決にならないよう行っていた援助の対価(ウクライナに眠る地下資源とか)が欲しいトランプ大統領の双方にメリットがある、ウィンウィンの取引が大国同士で成立しつつある、ということと読み取れる。マフィアかよ。
この「力による現状変更」が「やったもん勝ち」としてまかり通るのであれば、だったら俺も、と中国も動き出すようなことは容易に想像できる。台湾有事なんてものが勃発したら対岸の火事、どころか近々起こりうる大きなリスクとして考えなければならないだろう。本当に他人事ではないのだ。
2月某日、残業と休日出勤が続いていて、なかなかゆっくりと食事ができていない日々を癒すため、鎌倉の小町通りから脇へ入ったところに2024年にOPENした【GRAPEREPUBLICINC. VINERIA SALONE】を予約し、妻とディナーを楽しんできました。横浜などにレストランを展開しているSALONEグループが山形県南陽市にワイナリーを運営していて、そこのワインに合う料理を提供するVINERIA(ヴィネリア)スタイルのカジュアルなイタリアンという位置づけ、のようです。
コースもあり、90分間自社醸造のワインを飲み放題で楽しめるプランもありますが、初めて入ったレストランなので、まずはアラカルトで前菜を3品、パスタを一皿、メインの肉料理を一皿オーダーし、それに合わせるおすすめのワインをセレクトしてもらうことに。
最初に出てきた「トマトと自家製酵母パンのクロスティーニ」とハウスワイン・白の組み合わせは瑞々しいトマトの甘味・酸味とワインとのバランスが良く、白ワインがあまり好きではない僕もすいすいと飲める非常にすっきりとした味わい。
続けて出てきた「メークインとローズマリーのガリガリロースト」、「鮪テールの地中海風オーブン焼き」には同じくハウスワインのロゼを合わせる。これもいい意味で「ワインらしさ」が無くどちらかというとほんのりアルコールの入ったジュースのような飲み口で、テーブルワインとしてごくごく飲めるようなグラスだと思います。
メインディッシュとの間に挟んだ「パスタ世界チャンピオン監修のラザニア」は優しい口当たりで、それに合わせた赤ワインも軽い味わいのもの。どうやらそもそもこのワイナリーが生産するワインがあっさりとした仕上がりなので、このレストランで提供する料理もそれに合わせてマイルドな味付けにしているようです。これはこれでバランスが取れていて良いし、沢山食べてしまっても、翌日胃がもたれてしまうようなことも無いでしょう。
メインの「ハンガリー産マグレドカナールのロースト ペヴェラーダソース」(鴨肉)にはもうすこししっかりとした赤ワインを別にオーダーしたところ、ある程度飲みごたえもあって僕はこれが一番美味しいと思いました。日本のワイナリーのレベルって本当に高いと思う。
レストランにはテラス席もあるので、もう少し暖かくなってきたら陽の当たるランチタイムに来てみても良いかな。全体としてかなり淡白な料理とワインなので、年配の方も楽しめるレストランだと思います。ただ、僕らはもう少しだけしっかりとした味付けの方が正直好みだし、そうすると合わせたいワインもある程度主張があるものになるとも言えるので、じっくりと料理とワインを楽しみたいときというよりは、みんなでワイワイとがぶ飲みしたいときなどには利用したいお店かもしれません。飲み放題にしてね。
そういえば横浜のSALONE2007にも未だ行った事がないので、今度はSALONEグループの真髄を感じるべく、本格的なリストランテの料理とワインを楽しみに行ってみたい。
2月某日、それほど忙しくない時期には毎日更新していたBlogも、毎晩終電&休日出勤を繰り返すような俗にいう繁忙期にはそうそう頻繁に書いている時間も惜しく、つまりは寝る間を惜しんでまで書くような内容のものではない。だからここ最近はそこそこ忙しい時期だ、ということだ。
加えて僕は鎌倉から東京までの通勤電車の中ではだいたいiPhoneの小さな画面で本を読んでいるか、たまに音楽を聴いているか、座れればうとうとと寝ているかなので、よほど執筆途中の記事があったりリアルタイム性の内容でもない限り電車の中でも文章を書きはしない。集中できる環境が用意できたうえで、気が向いたら書く、というスタンスで良いと思っている。
とにかく、本当はできるだけ毎日、日々の記録を後世(というか未来の自分や家族、近しい人たち)のために残しておきたいという気持ちがないわけではないけれど、そこまで暇ではない現実の自分もいるわけで、気まぐれで更新しているようなときはきっと忙しい時期だったのだろうと思いを馳せていただければ何よりだ。
そんな今日も昼から出勤し、ただひたすらシステムの負荷状況を注視し、高負荷の演算を指示して騙し騙し処理をさせている土曜日、である。少し想定よりも朝寝坊し、会社に出てくるのが遅くなったため、出勤途中に駅構内の【まい泉】売店でランチ用に「ヒレかつサンド」を購入した。
子供のころから催事のとき、遠足や旅行のときに大人たちが用意してくれることがあって、何十年も慣れ親しんだ味といえる。何といってもカツサンド特有のパサパサ感は皆無で甘目のソースがしっとりとした肉質のヒレかつに染み込み、薄いパンとの相性も良く、子どもも大人もパクパクと食べられるのが良い。カツサンドといえば【まい泉】と刷り込まれるくらいベストセラーとして君臨し続けるのも頷ける逸品といえる。
大人になった今でも、お弁当が用意できなかったときなどによく食べながら、昔こんなシチュエーションで友達や家族と食べたな、ということを思い出す。
ちなみにこれ、キャベツ入っていないから、サラダとか買わないと明らかに野菜不足になるよ。
2月某日、登戸にある【FUGLEN COFFEE ROASTERS】へ初入店。都内にいくつか店舗があるけれど、なかなか行くことができなかったので、非常に楽しみにしていました。午後2時くらいでちょうど混雑しそうな時間帯、店内は案の定ほぼ満席で、カウンターに何とか座ることが出来てラッキー。
まずは一服しようと本日のコーヒーをオーダー。今日はエチオピアのGOGUGUという豆で、ピーチの果実味溢れる華やかなコーヒーをいただくことができました。いやぁ美味しい。昔ヘルシンキの【Kaffa Roastery】でいただいた衝撃の美味さのコーヒーを思い出す。国は違えど同じ北欧(FUGULENはノルウェー発だ)という事で、地域柄このタイプの味が好まれるのかもしれない。
自宅のコーヒー豆ストックも底をつきつつあったので、豆も購入することに。ちょうどホンデュラスのテストロースト1kg(試作のようなものだろうか)が在庫ありだったので試しに買ってみました。これも美味しく飲めると良いなぁ。
我が家はコーヒーの消費が早いので、1kgもあるけれどそれほど劣化することなく飲み切れるでしょう。
2月某日、おおよそ20年ぶりの思い出の味に再会する。祝日のため夫婦の休みが揃い、これまで行ったことが無いコーヒー専門店の豆を買いに出かけようという流れになった。目指すは多摩川沿いの登戸にある【FUGLEN COFFEE ROASTERS】に決定。
ジムニーシエラでのんびりと横横~横浜新道~第三京浜と進み、川崎ICで降りたところでちょうどランチタイム。少しばかり北へ行くと溝の口で、そこには【まっち棒】というラーメン店がまだここにだけお店を構えていることを知っていた。
首都圏で紀州和歌山らーめんを食べたければ真っ先にこのお店を思いつくのは恐らく僕と同世代か、それ以上の年齢層の人だろう。というのも、1999年頃池尻大橋に1号店を出した【まっち棒】は、ラーメン店というよりはカフェバーのような雰囲気のお店でまたたくまに人気店となり、その後都内にいくつかの店舗を出店していた。
未だ学生だった僕がその頃住んでいた町にも一時期お店があり、当時お付き合いをしていた彼女が家に遊びに来ると銭湯へ行って、その帰りによくラーメンを食べたものだ。もちろん、一人でも頻繁に食べに行っていて、その頃の僕の中では一番好きなラーメンだったことを思い出す。ちなみにその彼女とは数年後に結婚することになり、つまりは今の妻であるので、夫婦共通の思い出の味といっても全くもって過言ではない。そんな少しノスタルジィに浸るためにも、今日のランチは【まっち棒】に久しぶりに行ってみようではないかとなったのは自然の流れといえるだろう。
溝の口駅前近くのコインパーキングにクルマを止め、昼時で並ぶことも覚悟していたのだがたまたますぐに入店することができ、かれこれ20年ぶりの「多具山らーめん」を注文した。チャーシュー、メンマ、半熟玉子、かまぼこ、ネギと具沢山のいわゆる全部乗せ状態のラーメンが僕らの目の前に時空を超えてやってきた感じ。一口スープを飲み、麺をすすると「あぁ、こんな味だったな」と脳が少しずつ思い出してくる。昔の彼女にばったり再会した感じか。
前よりも少しスープがあっさりとしているようにも思えたけれど、まぁ昔通っていたお店とは違うからなと思いつつちょっとニンニクを入れて味にパンチを持たせて食べ進めた。やっぱり美味しかった。溝の口にあまり来る機会はない生活を送っているけれど、夜中まで営業しているようなので都内の帰りとかにまた寄って感傷的ラーメンを食べようと思ったのだった。
さぁ、コーヒー豆を買いに行こう。