3月某日、佐藤正午「月の満ち欠け」読了。端的に言うと4世代生まれ変わっても同じ相手を想い続ける女性と、その生まれ変わりを信じてずっと待ち続ける男性の物語。
時空を超えた究極の愛と捉えるか。それとも執着し続ける狂気とおののくか。それは読み手次第かも知れない。ちなみに今年映画化されるみたいですね。
以前読んだ「鳩の撃退法」もそうだったのだけれど、一対一の会話のシーンでの掛け合いが絶妙で、まるでその場にいるかのように引き込まれてしまい、時間を忘れて読み進められる作品。
場面の切り替わりでストーリーについていくのが少し大変な所もあるとはいえ、なかなか面白い一冊でした。
先週末に美容院でパーマをかけながら読み始め、休日出勤だの連日の深夜残業だのをこなしながらも読み終えてみて、やっぱりそこそこの読書家かも知れないと我ながら思うわけで、次は何を読もうかなとブックストア内を今夜も探索しながら家へ帰るのです。
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