森博嗣「Gシリーズ」11作読了

1月某日、これまで「S&M」「V」「四季」と読み進めてきて、4シリーズ目となる「Gシリーズ」についても現在発表されている11作目まで読了しました。従来のシリーズ名は作中の主人公ないし重要人物のイニシャルからとられていましたが、本シリーズの「G」は登場人物由来ではなく、それぞれの作品内でギリシャ文字をモティーフとする事件や出来事が描かれ、“ギリシャ” の頭文字から「Gシリーズ」になったよう。ここから読み始めても楽しめるようにはなっているものの、過去シリーズから継続して登場するキャラクターも多く、やはり「S&M」→「V」→「四季」→「G」と読み進めるのが良いでしょう。

1話完結というスタイルよりは、刊行順にシリーズを通して読ませるような狙いを感じ、しかもシリーズの締めくくり(らしい)となる第12作目は未だ発表されておらず、森博嗣ファンの間ではまだかまだかと首を長くしながら最終巻を待っている状態のようですね。また、1~9作目と10作目以降(後期三部作と設定されているらしい)の間で明らかにターニングポイントがあります。さらに、作品世界内の時系列としては本シリーズの途中で「Xシリーズ」と並行するらしいので、とりあえずは新たなシリーズへと移行しながら気長に最終作を待つことにしようと思います。

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