8月某日、秋田県湯沢市の木村酒造から「福小町 亀の尾」純米吟醸。
幻の米とも言われる貴重な「亀の尾」という秋田県産の酒造米で醸した1本。甘酸っぱいりんごのような上品な香りと、個性的で重厚感のある複雑な味の広がりが楽しめました。ワインにも言えることかも知れませんが、1本1本にお酒との出会いと、生産者のストーリーがあってとても面白いですね。
7月某日、今回のとん活は言わずと知れたとんかつ界の名店「とんかつ檍」銀座店。
行きたい食べたい味わいたい!と思っていたとんかつ檍とのファーストコンタクトは、銘柄豚「林SPF」の上質な脂の甘さを改めて実感した素晴らしいひと時。
一口一口、豚と対話しながら噛み締める見事な味わいに、ココロもカラダも満足します。そういえば秋田に帰省するたびに行っている「かつ丼多勝」も林SPF。おそらく現時点では僕の中で一番好きな豚肉なのだろうと勝手に思っている。
穀物中心の飼料で健康に育ったこの豚の脂の甘さは思い出しただけで垂涎モノ。レアが一番とか蘊蓄を垂れるのではなく、その店その店のこだわりの揚げ加減で対峙するのがとん活の醍醐味ともいえよう。
で、なんの話だっけ?
そうそう、とんかつ檍は衣もサクッと揚がっていてベタベタせず、歯を入れると今度は肉汁と脂の甘みがジュワーッと口の中に広がります。「サクッ」と「ジュワーッ」が最後の一口までリフレインするのに良心的なこの価格(2000円!)。
なぜ今まで行かなかったのだろう?と過去の自分に問いかける、そんな週末の夜。
6月某日、今日のとん活は大船の「とんかつ専門店 花むら」の厚切りとろロースかつ定食。
台風5号のウネリは空振りだったけれど、それでも2時間海に入って腹ペコな状態だったので、しっかりがっつり栄養補給。
その店構えから和幸やさぼてんみたいなチェーン店かと思ったら単独店っぽい。結構美味しいらしいという評判は入ってきていたものの、ようやく本日初入店でした。厚切りのロースは衣もしっかりついていて、それでいてベタベタはせずに豚の脂の甘みと引き締まったジューシーな肉組織部分が口の中で解けていく有様は都内の有名店にも引けを取らないと思う。
そのままでも良し、塩でも良し、すりごまと辛子を和えたソースでも良しと味変も楽しめ、良い意味で期待を裏切る駅前のとんかつ店でした。また行こう。