1月某日、昨年あたりからちらほらと話題になっていた鎌倉の「新漁港」整備に市が着手するニュースが改めて配信される。
漁具の倉庫や作業スペース、船揚場などを整えつつ、規模は最小限に留める「漁業支援施設」という位置づけらしい。場所は由比ヶ浜東端の坂ノ下地区にある鎌倉海浜公園の海側あたり。坂ノ下や材木座の漁業従事者は船を留置する港や桟橋が無く、漁に出るたびに砂浜から海へ台車を使って船を出している。もちろん漁から帰ってきたときは逆の手順で砂浜へ船を片付けていて、インサイドで掘れた波が炸裂する時などは危ないだろうなと思っていた。さらに波打ち際で遊ぶ海水浴客やサーファーとの接触リスクもあるだろうし。
2031年度の完成を見込んでいるようで、漁業従事者の70年来の悲願でもあるようだし、鎌倉の水産業がさらに発展すると良いなと思っています。
ただ1点懸念しているのは、湾の中に防波堤と施設を建設することにより、潮の流れが大きく変わって今よりもさらにビーチの砂が無くなってしまうこと、か。聞くところによると、稲村ケ崎や七里ヶ浜などでは昔はもっと砂が多くて、夏の間は海水浴場として海の家が立つほどだったのに、どんどん浸食されて今のようにほとんど砂浜が無いような状態になってしまったらしい。由比ヶ浜の「浜」が将来にわたって持続できるような計画だと良いなぁと思う次第です。
個人的なわがままを追加するならば、坂ノ下はうねりが入ればとても楽しいエリアなので、サーフィン可能な環境としても持続してほしいな、と。
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