カテゴリー: diary

  • 鎌倉の自邸:施主支給について(その2)給湯器のお話

    12月某日、さて、給湯器のお話です。家を建てようと考えるまでは、給湯器のことなんてほとんど考えていませんでした。実家が以前電気の給湯器だったので、いっぱい使うと貯湯タンクが空になってしまい、シャワーを浴びている際に切ない思いをしたことがあります。だから何となくガス給湯器でじゃんじゃん使いたいというくらいの非エコで貧相な発想しかしてませんでした。だいたい、やれエコキュートだ、エコジョーズだ、エコウィルだとエコエコ言われても何がなんだか。調べてみると、どうやらメリットデメリットがあって、使用する家での生活時間帯でも大きく違うということくらいはわかりました。

    我が家はオール電化に対して興味をもっていなかったので、ほぼ必然的にガス給湯器(他に太陽熱とか石油もあるみたいですが)という選択肢になりました。ここで問題になるのが、従来の給湯器にするかエコジョーズを導入するか。初期費用がエコジョーズだと5割程度多くかかります。機器の価格が高いのもありますが、高効率を実現するための二次熱交換器から出るドレン水の排水処理が必要なので、工事費用も若干高くなるようです。しかし、ランニングコストを入れてトータルで考えると、約7年で従来型の給湯器と逆転するらしい。まぁこれはメーカーの算出した計算値なので、全てのユーザーにあてはまるはずもなく、ある程度マユツバものとして考えなければならないと思います。

    機能として給湯(当たり前)、風呂の追い炊きができれば我が家では充分だと思っていたので、結局従来型でもエコジョーズでもどっちでも良いやという感じでした。初期費用を抑えたい僕らとしては従来型に落ち着くところでしたが、厳正なる審査の結果、リンナイのエコジョーズにしました。選んだポイントはぶっちゃけただ一つ。給湯器本体の色です。

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    新築の戸建住宅だと給湯器は風呂に隣接した外壁に直接つけるか、あるいはその下の地面に設置するかという感じだと思います。そこで問題にしたいのが、給湯器の色。外観として、給湯器がドデンと構えてしまうことになるので、せっかく自分たちの気に入った外壁を採用できたとしても、マッチしなければなんだか残念な気持ちになってしまいます。給湯器って何故か大概オフホワイトやクリーム色といった淡い色しかないのです。家電みたいにカラーやデザインををたくさん選べるようにしたら良いと思うのですが。

    で、リンナイのエコジョーズに話を戻すと、珍しくシャンパンメタリックというカラーになります。デザインもリンナイのエンブレムがシルバーになっていたりして他の給湯器に比べて少しだけカッコいい(主観)。しかもグッドデザイン賞受賞(注記:前年度モデル)。グッドデザイン賞なる響きに弱い僕は、それだけでコイツにする価値があるような気がしたのです。あとはどのように我が家に導入するかということ。

    依頼しているビルダーさんでは、給湯器に関してはこれまでほぼ全ての施主が自ら支給しているとのこと。どちらかというと地域密着型の施工会社なので、給湯器を始めとした住宅設備を安く仕入れるルートがそれ程無いのだと思います。そのため、施主支給という形をとったほうが安くなるのでしょう。

    ただし、給湯器を施主支給する際に気をつけなければならないのが、工事の有無。設置は施工会社の方で手配してくれるのか、それとも設置までを施主が手配するのか、ということです。Webで安く売っているサイトを検索しても、その価格が設置工事付きなのか、工事は別途料金が発生するのかということまで良く調べないと、せっかく施主支給で安く手に入れようとしたのに工事で別途料金を取られてしまうということもありえます。

    幸い、僕らのビルダーさんは「ブツ」さえ用意してくれれば設置は手配してくれるとのことだったので、Web通販会社数社に相見積もりを取り、とにかく本体価格+配送で一番安くしてくれる会社を選びました。おかげで、購入時期的には一番安く手に入ったと思います。施工会社手配の設置なので信頼もできそうですし、当然メンテナンスも施工会社を通してお願いできます。

    なんだか施主支給の話というより給湯器という住宅設備の話になってしまいました。長くなったのでまた次回、「トイレ」、「水洗金物」、「タイル」等、施主支給した住宅設備のお話をします。

    面白くもなんとも無いですが、これ、家作り体験談みたいな備忘録的ブログなもんで。

  • 鎌倉の自邸:施主支給について(その1)

    12月某日、家を建てるにあたって、設備や建材といったアイテムを、施主が直接、自分で購入、手配をして、工務店になど施工会社に支給・施工することを「施主支給」や「オーナー支給」などと言います。

    メリットは、中間マージンが発生しないために上手く利用すれば安くできること。また、依頼している施工会社では扱いのないアイテムももしかしたら採用できる可能性があること。

    でもいいことばかりでは当然なく、搬入まで(場合によっては施工してくれる人まで)自分たちで手配しなくてはいけません。つまり、メリットを享受したければ、手間暇を惜しんでいてはいけないのです。

    また、不良品をつかまされたら自分で返品・交換処理をしなければならないし、そもそもその製品の保証を施工会社には求められなくなることも念頭に入れておくべきことです。

    さて、我が家の場合、最初の見積りの段階からコストダウンを図るべくいくたもの施主支給を実行しました。理解のあるビルダーだったところも大きいですが。

    中でも大変だったのが外壁のウエスタンレッドシダーです。以前にも書きましたが、何しろ物量も価格も大きいので神経使いました。普通はなかなか外壁まで施主支給にはしないようです。

    見積りを抑えるために、ビルダーからは杉の外壁を提案されましたが、前に同じビルダーで建てた人の家を見せてもらった時に、レッドシダーの雰囲気がとてもよく、せっかくなら使いたかったのです。そうしたら運良くその人にレッドシダー専門店を教えてもらい、安く良いものが仕入れられました。

    無塗装のまま使っているので、たぶん太陽や風、雨や雪にさらされ、いずれ良い感じにエイジングされてくれることを期待します。

    家の作りの大部分を占めるのが「木材」なので、材木屋さんの知り合いがいる、安く仕入れられるルートを持ってるなんて人は、外壁等の大物の施主支給にチャレンジするのも良いかもしれません。ただ、我が家の場合困ったことに、モノが長くて量も多いため、家の前まで配送のトラックが入って来られませんでした(家の前まで入れるのは2tのショートまで)。だから我が家の土地の立地条件で外壁を施主支給するのは結構酔狂な感じでした。購入先のレッドシダー専門店の担当者さんも、配送会社の人も、そしてビルダーさん達にもかなりの苦労をかけ、またそれによって僕らもかなり気を遣ってしまったことは否めません。そういった苦労があるから、また良かったと思えるのですが。

    とにかく、こういうものは、家の敷地内での受け渡しが基本らしいので、自分の敷地まで4tクラスのトラックが入れる人はぜひ。

    次回は施主支給の王道である「給湯器」、「トイレ」、「水洗金物」、「タイル」です。

  • 鎌倉の自邸:ビボスのオイルフィニッシュとキッチン周り

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    12月某日、床の仕上げをビボスで行いました。少し赤みがかかった、しっとりした雰囲気の(ベタベタはしません)フローリングの完成です。

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    こちらはアイランドキッチン。やや写真が荒いですが、メキシコ製の陶器シンクに御影石の天板、TOTOのニューウェーブシリーズの水栓がつきました。もう水は出ます。

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    ガスコンロも壁際につきました。その上には作ってもらった巨大なレンジフードがあります。ブリキのロボットみたいで少しカッコいい。

    床と玄関のテラコッタタイルは一部を除いて(物入れなど)、1回目のオイルフィニッシュ仕上げが終了しています。また23日の祝日に2回目の塗りをやっていない部分の仕上げをやる予定。何だかずっとしばらく休日返上。でもあと少し。

  • 五鉄:江ノ電長谷駅前のラーメン店

    五鉄:江ノ電長谷駅前のラーメン店

    12月某日、長谷駅前のビルにあるラーメン屋さん。昔はスナックでした的な内装ですが、野菜がたくさん入ったしっかりしたラーメンを出してくれます。家の内装作業をやっているときは、昼食時にかなりお世話になりました。

    噂によるとトマトラーメンが絶品らしい。

    麺屋五鉄
    神奈川県鎌倉市長谷2-14 江ノ電長谷ビル 2F
    営業時間 11:30〜22:00(定休日:水)

  • 鎌倉の自邸:ドイツの自然塗料「リボス」のオイルでオイルフィニッシュ

    12月某日、さて、建物の完了検査も無事に終わり、あとは引き渡しを待つばかりなのですが、その前に無垢の杉フローリングや造作家具などにオイルを塗布することになりました。

    オイルを使ってフィニッシュ(仕上げる)する事を「オイルフィニッシュ」といい、塗装してもその木材の表面には殆ど塗膜を作らず、木の内部の組織に浸透してゆく塗装方法になります。今回我々が数ある「自然塗料」の中からチョイスしたのはドイツのリボス社のオイルです。やや贅沢品ですが、せっかくの無垢フローリングですから、永く使用して味わいのある家に仕上げたいので奮発しました。

    リボスやオスモカラーといった塗料を扱う専門店のHPからオーダーし、今日現場へ届きました。リボスのオイルも色々種類がありますが、我々の家の床は杉(針葉樹)なので1回目にメルドスハードオイル、2回目にビボス(オイルワックス)を塗ります。広葉樹を使用したフローリングにはアルドボスというオイルを塗るようです。

    今日は床に1回目のメルドス塗布作業をしました。コテバケを使用して床全体に薄く塗布して、ウェスで余分なオイルを拭いた後、24時間置きます。つまり明日まで乾かして、ビボスでフィニッシュ作業をします。

    また、家具は直接ビボスでフィニッシュします。玄関のテラコッタタイルにもビボスの含有成分がアマニ油であることから使用できるとのこと。玄関扉も早くオイルを塗りたいし、まだまだ入居までにやらねばならない作業はあるのです。明日はちゃんと現状の写真でも撮りながら作業の様子を詳細にアップします(予定)。

    続く。

  • 鎌倉の自邸:全館の内装(漆喰塗り)が完了しました

    12月某日、一ヶ月強、土日祝日と前後に休暇を取りながら全館漆喰塗り終えました。

    慣れない作業に体ボロボロ、右手は特に腱鞘炎気味。でも楽しかったなぁ。

    いよいよ家作りも大詰め。

  • 鎌倉の自邸:漆喰を塗り始めました

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    11月某日、週末の2日間で階段室を除く2階部分の漆喰を塗り終えました。ビルダーさんの指南を受けて、ただひたすら塗りたくる。

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    日曜日には新居のお向かいさんが何とお手伝いをして下さり、また東京から大学の友人(元相撲部)も参戦。みんなの力を借りて家が徐々に出来上がってきています。

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    1階はまだボードのままなので、11月は土日にずっと漆喰塗りをやることになります。逗子のSさん、ご興味があれば塗ってみますか??(笑)

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  • 鎌倉の自邸:漆喰塗り壁の下地づくり

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    11月某日、ファイバテープ(寒冷紗ともいうらしい)とパテ塗りが終わった壁からハイフレックスという接着剤を塗っていきます。

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    窓をマスカーというビニールのついたテープで養生して行きます。パテに比べて粘度が低いハイフレックスや漆喰が垂れて汚れてしまうのを避けるためです。

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    明日からいよいよ2階の漆喰仕上げに入ります。1階はまだまだ細かい作業を大工さんがやって下さっています。現場5連勤の3日目、普段のデスクワークで鈍っている体が悲鳴をあげています。

  • 鎌倉の自邸:外の足場が無くなりました

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    11月某日、そういえば、ちょっと前に外の足場が無くなり外観が露になっています。

    文化の日の今日から5日連続で現場出勤です。初日の今日は2階アトリエとリビングの養生、ファイバテープ貼り、パテ塗りをやりました。養生とテープはほぼ全て貼れる所は貼りましたが、勾配天井で高い所は室内足場に登っての作業になるのでパテ塗りは全体の5分の1程度しか終わりませんでした。

    明日中に全てパテを塗って次の工程に進みたいと思っています。