投稿者: Brico

  • 朝も夜も

    3月某日、朝から横須賀線が遅れていた。何でも新橋〜品川間の地下区間でレールが破損したとか。先日も壁が崩落して電車止まったし、あの区間はもう耐用年数をとうに過ぎてしまっているのかも知れない。

    当然のことながら、会社の最寄駅までダイヤが乱れに乱れており、進んでは止まるの繰り返しとなってしまう。そして日本の電車は過剰なまでにアナウンスをしてくれる。「本日は列車が遅れ、ご迷惑いたしまして申し訳ございません」ん?「本日は列車が遅れ、ご迷惑いたしまして申し訳ございません」(繰り返し)どうやら聞き間違いではないみたい。

    いやいやいや、「ご迷惑をおかけいたしまして〜」だろう?とアナウンス連呼のたびに心の中で突っ込みを入れる。本当にそのまま何度も繰り返すため、なかなか面白いので録音でもして妻に聞かせてやろうかしらと思ったのだけど、ふと、もしかしたら車掌さんも列車が遅れる事で迷惑をしているのかも知れないと思い至り、その新しい解釈に納得することにした。

    夕刻、仕事を終えて昨日採寸してもらったスーツの代金を精算するため横浜に立ち寄る。夜は夜で品川〜川崎間で人身事故が発生しており、東海道線が横須賀線に転線するものだからまたまたダイヤが大幅に乱れ、しかも車内混雑極まりなくなった。そりゃ急病人も出て二次災害も起こる。

    朝晩と交通障害に巻き込まれて散々な日になってしまったけど、鎌倉から都内へ通勤していると頻繁にある話。さすがに10年以上その生活をしているので、慣れたものである。

    明日は良い日でありますように。

  • ダブルブレストのスーツを買うことにした

    3月某日、取り寄せてもらっていた春夏もののスーツが到着したとの一報を受け、会社帰りにお店へ立ち寄る事にする。ちょっといい加減貫禄でもつけようかなとダブルブレストのスーツを試してみたところ、ジャケットのウエストシェイプが美しく、身体のラインに優しく寄り添う感じが良い。スラックスは程よいテーパードが効いており、これまた綺麗に履けるイメージが湧く。

    丁寧にフィッティングしてもらい、上は左袖丈のみ0.5cm詰めるだけのほぼジャストサイズで、下はハーフクッションくらいの丈詰め、ダブル4.5cmでオーダーする事にした。

    どうやら明日からダブルポイント期間が始まるらしく、せっかくだからと明日以降のお会計にしてもらえた。仕上がりは恐らく4月上旬との事。

    スーツを買うのは久しぶりなので、ちょっと楽しみ。

  • まだ見ぬ未来の同僚たちへ

    3月某日、当社では昨年より人員拡充のためいくつかの職種で正社員を募集している。社のウェブサイトからでも要項をよく読んでいただいた上でダイレクトに応募できるものの、メインは契約している転職エージェントを経由しての書類選考から始まる。

    市場で中々動きの少ないニッチな専門職なので、若い人であれは一から教えながら育てるつもりで「未経験者可」として母数をなるべく幅広くしているのだけれど、応募書類の大半は惨憺たる内容である。

    未経験者であればせめて「なぜこの職種を志望しているのか」は書いて頂かないと、どういうつもりで当社に応募してきたのかがさっぱり分からないのだ。採用される気ある?と首を傾げる毎日。

    想像するに、転職活動用にある意味汎用化した当たり障りの無い応募書類を手当たり次第各社に送りつけていると踏んでいる。あるいは、採用担当者に興味をもたせる=自分を売り込む書き方そのものを学ぶなり調べるなりをしていないのだろうか。

    もちろん、中には非常によく書けているなと思う人もいるので、若いから、とか、そういう世代だから、とか、売り手市場だからという話ではないだろう。

    と、まぁそういう状況なので、ちゃんと熱意のある志望動機さえ書いてくれれば、それだけできっちりと前向きに読むことをお約束する。

    書類選考を通すかどうかは別の話だけれど。

  • 肝CT検査を受ける

    3月某日、3年前の健康診断で肝血管腫疑いと出て紹介状をもらうもずっと放置し、前回の健康診断で超音波技師の人に叱られてようやく総合病院の予約を取って精密検査に臨む。

    小学校5年生の時?に虫垂炎を拗らせて腹膜炎寸前までいって入院して以降、幸いな事に大きな病気も怪我も無かった僕は、総合病院のあれやこれやが余り良くわからず、右往左往しながら無事にCT検査を完了した。

    結果は肝血管腫疑いから疑いが取れ、晴れて肝血管腫という診断のよう。ただ、肝臓の数値もすこぶる良好で悪性のものではなく、年に一回の健康診断でよほど大きくなるような事が無ければ放置していて良い模様。それでは一回忘れる事にしよう。

    夕方妻の所用で衣笠へ。

    JR衣笠駅

    横須賀線の衣笠駅はこぢんまりとした地方の駅といった趣き。でも中々良い感じのアーケード商店街があって、小一時間周辺を散策してしまった。途中思わず買ったコロッケは小腹を満たす優しい味。

    そういえば今日行った総合病院は、数十年前の爆弾テロ犯が最後に身分を明かして亡くなった病院であった。そして、今日はあの震災から13年。元日に能登半島で大きな地震があって今も被災地は苦しんでいる。

    何かあればすぐに避難生活が送れるように、日頃から準備しておかないと、そしてまずは心身共に健康でありたいと改めて思う1日であった。

  • 6ヶ月点検とオイル交換とご当地味噌ラーメン

    3月某日、昨年9月に納車された我が家のジムニーシエラの半年点検時期が訪れ、しかもちょうど5000km乗ったタイミングでもあったのでオイルとエレメント交換も兼ねてディーラーへ。

    不具合不調は無くあっさり点検も終わったのがちょうどお昼頃。3時くらいには大船で妻をピックアップして食料買い出しに行く予定があり、今のうちにお昼ご飯を食べておこうと浜見山近くの田所商店へ入店する。

    餃子×6個もサイドオーダー
    炙りチャーシュー信州味噌ラーメン(煮卵トッピング)

    お気に入りの信州味噌ラーメンと餃子の自前セット化ランチでお腹を満たす。ここは味噌ラーメンに特化していて、しかも各地の味噌が選べ、炙りチャーシューやら煮卵やらといったトッピングも豊富でもちろん味噌にこだわった味付けで僕の胃袋を攻めてくるので、味噌好き発酵食品好きには結構たまらないお店だと思う。

    池袋界隈に住んでいた頃は豚骨や家系といったラーメンばかり食べていた。あと時折猛烈に誘われる天下一品こってり。そういえば最近天一行ってないし、最後にいつ食べたかもちょっと思い出せない。色々ふらふらと味を求めながらも、なんだかんだで必ず帰ってくる場所が味噌ラーメンな気がするのも事実。

    サッポロ一番も味噌一択。

  • 14年目にして外構がひとまず完了

    3月某日、自邸の玄関ポーチ脇に未開発のまま放置されているエリアの開発を進める。

    防草シートの上から瓦チップを敷き詰める

    そもそも家を建てた際にいずれは家庭菜園でも、とここだけ外構工事をせずにそのまま10数年、一度も何かを育てる事なく毎年夏場は雑草が生い茂るだけの無意味な空間になっていた。

    冷静に考えてみると、僕ら夫婦はあまり植物との相性が良くなく、多肉植物ですら枯らしてしまう穀潰しで、栽培センスというものが性格特性として世に定義されているとすれば、それが生まれつき備わっていない人種に属していた事に思い至る。

    もうこの先この未開の領域にて何かを育て育むことは住人が変わらない限り無いだろうと見切りをつけ、先日から雑草を除去し、防草シートをきっちりと敷き詰めてから、その他の外構で余っていた瓦チップを被せていく。あれ、ちょっと足らないという事で、ホームセンターで同様の瓦チップを買ってきて完成。

    外構が全て瓦チップで無事埋まる

    柵をつけてAino(トイプードル・6歳)が外で過ごせるスペースにしても良いかも知れない。次は朽ちかけている2階のウッドデッキを今年中に作り替えたい。

    2011年から暮らしている鎌倉の自邸も、もう13年が経過しているので、少しずつ色々なところを補修・修繕しながらこの先も永く住み続けていきたいと願う。

    何だか天気が良いのが久しぶりだ。

  • 1年の成果が出る日

    3月某日、年度末という事で社員全員分の今年度の査定と新年度からの給与改定案をまとめる。だいたいのベースラインを定めつつ、せっかく目標管理制度を導入しているのだから、目標達成した人は少し上乗せしたり、日々の業務の印象を振り返ってプラス査定できると思える人にはきちんとアップさせてあげたい。

    もちろん、目標が未達の人やそもそもの設定がイマイチな人、日々何をしているのか残念ながら見えてこない人もいない訳ではないので、そこは公平に私情を挟む事無く淡々と評価する。

    その後、自分の分は評価できないので空欄にして社長決裁を受ける。少しだけ僕の評価と社長の評価に差はあるものの、自分としては納得感のあるところに着地できて安堵する。

    そして僕自身の評価と新年度報酬額を仰せつかる。ありがたいことに、想定していたよりも高めのベースアップ提示をいただき、平身低頭背中を見せる事なく会議室から辞去したのだった。単純なもので、「新年度も頑張ろう」と思う。

    早速妻にメッセージ送ったら「週末は昇給祝いだ」とのこれまた有難き詔をいただいたのが本日のハイライト。

    さて、週末は何食べようかな。

  • 白い塊

    3月某日、まだ朝の気配を見せない4時ごろにモソモソとベッドから這い出て半分寝ぼけながらトイレへ。用を足した後はもちろん流して再びベッドへ戻った記憶が朧げにあることは確かだ。

    夜が明けて妻が起き出し、遅れて僕も出勤に向けてダラダラと起床、そのままシャワーを浴びて出たところでそろそろ妻が出かける時間になったようだ。

    「トイレの水が何だか白く濁っているんだけど、どうしたんだろう」と妻。

    夜中はちゃんと流したはずだし、そもそも通常白くはならないはずだけど、思い当たる節があるとすれば前日の午前中に受けた健康診断かも知れないことに気づく。

    「バリウムかも…」

    下剤が良く効く体質なので、健診後の午後イチには会社のトイレで出し切ったつもりでいたのだけれど、僕の胃腸の中にはしぶとい残骸があったのかも知れない。

    とりあえず手桶で水を溢れない程度に増やして2回くらいトイレを流す。なんとなく透明に戻った気がしたし、すでに会社へ行く時間が近づいていたので出かける支度をして鎌倉駅へ向かう。

    お昼頃、家へ戻った妻からメッセージが入り、何でもまだすごく白く水が濁っているらしい。タライに4、5杯のお水とトイレ用ブラシを駆使してようやく綺麗になったとの事。いやいや、悪気は無いものの妻には申し訳ない事をした。次回の健診後の自宅トイレには気をつけよう。

    バリウム恐るべし。

  • 雑に書き散らす

    3月某日、今日は我が社の代表取締役会長、つまりオーナーが遠路はるばる上京しあそばれるという事で、某老舗フレンチレストランもしくは洋食屋さんとカテゴライズされるであろうオーナーが懇意にしているお店で会社の若手スタッフを連れてディナーフルコース。後期高齢者とは思えぬオーナーのバイタリティに当社スタッフ一同圧倒される。

    若手の彼らが少しでもこの老オーナーのあるようでないような、いや実は隠されているであろう含蓄の中に何かを見出すことがあれば儲け物である。オーナーも意図していない若手との遭遇に一瞬ひるむ様子を見せるも、歳の差半世紀以上のジェネレーションギャップをものの見事に逆手にとるような、昭和の語り部を自ら担う一席に、一同中々の満足感があるひと時となった。

    何より好ましいのは、オーナーにクソジジイ感があまりない事だと思う。とは言え、まぁ尊敬するか憎悪の対象になるかの瀬戸際ではあろうユニークなキャラクターの爺さんではある。

    ちょっともう山手線を経由して鎌倉へ帰るのが億劫なので、代官山駅から横浜へ向かう。汗が止まらん。昔から汗っかきなので、一旦汗がタラリとしようものなら、環境が変わらない限り延々と汗が出続けるのだ。今夜は横浜まで右頬から左頬まで首筋に沿って半月状に湧き水が出て、それと共存しながら帰路に着くのだ。あぁ汗が止まらん。耳の後ろとかびしょびしょだけど大丈夫かな。

    オーナーも当社の社長もなかなか頑固で偏屈なところがあり(僕に言われたくはないだろうけど)、最近は友好的にコミュニケーションが取れる場面が多いものの、そもそも僕自身の性根が悪いのか、現場のトップなのにも関わらず上長もスタッフも何一つ信頼できない状況が続いていて、メンタル不調を心配されるのだが、実はそこまで真面目な人間でもなく何となく管理職を演じているだけなんだ。で、たぶんそれが原因での心の病にも罹患しえないだろう。

    この経営陣が本当に好きじゃなかった。でも今はどこから目線だというご指摘には完全無視を貫きつつ、仕方ないから百歩譲って付き合ってやるという立ち位置に自らを置くケースが多くなってきたと思う。これが大人になるという事なのであればそうだろうし、言い換えればそれは体制に迎合しているとの誹りをうけるのかも知れない。

    幸いなことに、結構な頻度でそこそこ優秀な人材かと周囲に勘違いされるのだが、それは俺って中々出来るだろうという自分を一生懸命演出しているだけで、本当は、どうでもいいとか、面倒くさいが常に思考の先頭をひた走る、そんな人格なのは百も承知している。

    それでも絶妙なバランスをとりながら齢を重ねて行っているのだ。