8月某日、奈良県桜井市の今西酒造から「みむろ杉 純米吟醸 山田錦」。
開栓直後は割とピリッとしたアルコール感が前に出てきたけれど、少し時間が経過するにつれて、ジューシーな旨味と雑味のないきれいな後味が広がるバランスの良い1本。これは万人受けしそう。
7月某日、今回のとん活は言わずと知れたとんかつ界の名店「とんかつ檍」銀座店。
行きたい食べたい味わいたい!と思っていたとんかつ檍とのファーストコンタクトは、銘柄豚「林SPF」の上質な脂の甘さを改めて実感した素晴らしいひと時。
一口一口、豚と対話しながら噛み締める見事な味わいに、ココロもカラダも満足します。そういえば秋田に帰省するたびに行っている「かつ丼多勝」も林SPF。おそらく現時点では僕の中で一番好きな豚肉なのだろうと勝手に思っている。
穀物中心の飼料で健康に育ったこの豚の脂の甘さは思い出しただけで垂涎モノ。レアが一番とか蘊蓄を垂れるのではなく、その店その店のこだわりの揚げ加減で対峙するのがとん活の醍醐味ともいえよう。
で、なんの話だっけ?
そうそう、とんかつ檍は衣もサクッと揚がっていてベタベタせず、歯を入れると今度は肉汁と脂の甘みがジュワーッと口の中に広がります。「サクッ」と「ジュワーッ」が最後の一口までリフレインするのに良心的なこの価格(2000円!)。
なぜ今まで行かなかったのだろう?と過去の自分に問いかける、そんな週末の夜。