Brico は器用仕事とも訳されるフランス語の Bricolage から名付けました。
「いつか何かの(誰かの)役に立つ」モノを寄せ集めてカタチにすれば、まだ気づかない新しい価値を見出せるかも知れない。
ありあわせの材料とアイデアで暮らしを豊かにする事を目指して。
Brico は器用仕事とも訳されるフランス語の Bricolage から名付けました。
「いつか何かの(誰かの)役に立つ」モノを寄せ集めてカタチにすれば、まだ気づかない新しい価値を見出せるかも知れない。
ありあわせの材料とアイデアで暮らしを豊かにする事を目指して。
12月某日、僕らのように土地を購入して家を建てる際の資金を融資してもらうために銀行へ申請するには、どのような建物を建てる予定ですという計画が必要になります。土地は金額が出ているので「ここを買いたいので貸してください」とそのまま審査に出せますが、まだ建ってもいない建物の分も融資してもらうには、土地を担保にしつつ、「こういうのを建てたいので、建物にはこれだけお金がかかりますよ。だから融資してね」という内容で審査してもらうということのようです。
長谷の土地はビルダーさんも「静かな環境で良いですね」と言ってくださり、銀行審査用に仮プラン(平面図)を作ってもらいました。
■1階:45.54平米
玄関・主寝室・子ども室・トイレ・洗面脱衣室・浴室
■2階:38.92平米
LDK・トイレ・バルコニー
いただいた銀行用図面は述べ床面積が84.46平米(25.55坪)で僕らが想定しているより大きな建物です。試算では資金オーバーしてしまいそうなので、一回り小さく図面を引きなおしてもらうことにしました。めいいっぱいの建物にして内装などの品質を落とすくらいなら、小さくて資金の許す限りこだわった家を作るというコンセプトで行こうと。
プラン的に削るべくは2点。まずトイレは2つあればそりゃ便利だろうけれど、別に一個でも良いかなと思っています。
子ども部屋に関して、未だ子どものいない僕らは、初めは子ども室が無くてもあとからロフトなどで増床すればいいかなぁと思っています。だいたい子どもが一人で寝るようになるのって生まれてからも数年先のことだし、20数年経てば独立していなくなってしまうかもしれません。なので、「子ども部屋」に対してそんなに力を入れず、状況に応じて柔軟に対応していける家ならば良いなぁと考えています。
でも、こうして図面が上がってくるとテンション上がります。相当。
12月某日、住宅という高額な買い物をキャッシュでどーんと払える甲斐性など持ち合わせていない僕たちは、当然住宅ローンを利用します。誰でもほいほい貸してくれるわけではなく、当然それなりの審査があるわけで、サラリーマンであれば年収とか勤務先とか車のローンやクレジットカードを含む借り入れ情報とかの情報を元に、融資の可否が決まります。ローンの完済や融資額低減などの条件がつく場合もあるようです。
土地の契約を終えた僕たちは、銀行の融資を受けるべく審査に必要な書類を用意しました。役所へ書類をもらいに行くので、平日に会社を休んで行かなくてはなりません。必要なのは、住民票(家族全員本籍以外続柄記載)・印鑑証明書 ・課税証明書・現在返済中の明細 ・収入に関する資料源泉。中でも課税証明書なんて役所で初めて申請しました。ちゃんと税金を納めていますよ的な書類です。いろいろ勉強になります。
こうやって赤裸々に僕らの収入を初めとするパーソナルデータが銀行に流れていきます。わざわざ有給休暇を利用して書類を用意したので、どうせなら満額回答をいただきたいものです。
11月某日、藤沢の不動産屋オフィスで土地の契約をしました。
お世話になっている担当Hさんと、新たにTさんが加わり、まず重要事項説明がありました。宅建の勉強を少しばかりしていたので、重説内容を理解するのに役立ちました。興味があることはやっておくと損はないですね。
そしていよいよ契約書にサイン・捺印です。大きな買い物なので少しくらいは躊躇したり緊張するかと思いましたが、目まぐるしく流れ作業のようにポン、ポン、ポンと印鑑を押していったのであっという間に終わった印象を受けました。
それでも決して少なくはない手付金を支払うと、少しずつ実感が。もう後には退けません。なお、こういった不動産の契約にはだいたい「特約」なるものがついています。契約をしたものの銀行の融資審査が通らなかった場合は契約が白紙になり、手付金も戻ってくるといったものです。「まぁ審査が通らなかったら通らなかったで仕方ない、どうせ手付金も戻ってくるし」と割り切って、契約を終えました。
順調ならば、2月には融資実行、土地が更地となって引き渡され、同時に住宅ローンも始まる予定。大家さんが人から銀行へ変わるのだと思えば気楽なものかと。これで少しずつ建物の設計に取り掛かれます。非常に楽しみです。
気がかりなのはローンの審査のみ。通るのかね。
11月某日、とうとう担当Hさんに長谷の土地の購入意思を伝えました。なんといっても決め手は魅力的なエリアと価格であること。不退転の覚悟というのでしょうか、腹を括って妻とGOサインを出すことにしました。
この時点では未だ口頭で伝えただけだし、手付金支払いや契約もしていませんが何となく一歩を踏み出したような、そんな気がしました。
勉強半分、冷やかし半分で土地探しを始めてから4ヶ月、自己資金を貯めてから40歳くらいまでには家を建てたいと思っていましたが、これも出会いか。土地探しは余り時間をかけずに終焉を迎えた模様です。
続く…
11月某日、藤沢の不動産屋オフィスで長谷の土地について担当Hさんと打ち合わせをしました。詳しい土地の情報を開示してもらいました。メインの議題は斜面を背負う旗竿地ゆえに、建物を建てられる有効敷地面積を知りたいというもの。未だ正確な測量が上がっていないため、あくまで概算ですが以下の条件、数字が出ました。
つまり建てられる建物の最大値は53.55平米×2階で32坪強の大きさになることがわかりました。とはいえ、そんなに大きな建物を最初に建ててしまうと建築費が嵩むので、最初は20~22坪くらいのこじんまりとした建物になるイメージでしょうか。そこから増築したり、ロフトを作ったりできれば良いと思っているので、この土地は充分な面積が確保されているようです。
また、ローンと月々の支払い概算も出してもらいました。今住んでいる北鎌倉の借家の家賃からプラス2万円ほど見越しておけばじゅうぶん建てられるだろうとのことです。もちろん、建売の家と違い、土地を購入してから、建物を設計・施工するので当然上物によって数字は変わってきますが、希望しているホームビルダーのもとで22坪ほどの建物を建てた場合想定される金額です。
家賃より住宅ローンの返済額の方がやや大きくなりますが、一昨年結婚式を挙げたときに発生したブライダルローンでは現在月々3万円弱返済しているので、それを繰上げ返済し、その額を充当すれば住宅ローンとして返済できます。俄然現実的になってきました。
お金の面でも購入を見送る要素が無くなってしまい、あとは意思のみになりました。しかし売主の都合もあるらしく、あまり判断を先延ばしにすることができません。人気のエリアですから、今後市場へ出れば今回の土地は価格も手ごろなのでおそらく即決まってしまいます。23日の勤労感謝の日まで仮押さえしてもらい、熟考の上購入意思の有無を伝えるということにしました。
11月某日、気持ちの良い秋晴れの日曜日に、長谷の土地を紹介されました。
長谷は鎌倉から江ノ電で3駅、かの有名な鎌倉大仏や長谷寺などの史跡に加え、最近は海に近いこともあってか、カフェや雑貨店が増えてきており、古さと新しさの混在する面白い地域です。
大仏のある高徳院の裏手は両側が山となっていて長谷大谷戸(おおやと)と呼ばれる閑静な住宅街が広がります。今回紹介された土地は路地に入ったつきあたり、背後に谷戸の斜面を背負うロケーション。旗竿状の土地ですが、路地のつきあたりのために囲まれている感は低減されるのではと思いました。
何より、1年中観光客でいっぱいになる長谷でも、ちょっと路地に入ることによりとても静かで良い環境だと感じました。気になる価格もどうやら目標の近似値。うん、分相応。無論、分筆前で正確な土地の境界などは未定だし、売却希望価格も世の中に出る前の段階での紹介です。しかし、不動産のような大きな買い物は、「出会い」と「勢い」だと周囲の経験者は言いますし、懲りずにまた購入の話を進めてもいいかなと思いました。
そこで不動産屋担当のHさんへ下記の確認。
旗竿状の土地の場合、売りに出されている土地の面積が大きくても実際には「旗」の部分に家屋を建てることになるので、「旗」の面積を算出しないと建てられる建物のキャパがわからないのです。また、接道している「竿」の部分も重要です。前方道路に2m以上接していないと当然家を建てられない土地という扱いになるし、また前方道路の幅と「竿」の長さでまたまた「旗」部分に建てられる面積に影響が出る場合もあるそうです。ちゃんとその辺りを確認しないと手を出してはいけません。
とりあえず、続きます。