Brico は器用仕事とも訳されるフランス語の Bricolage から名付けました。
「いつか何かの(誰かの)役に立つ」モノを寄せ集めてカタチにすれば、まだ気づかない新しい価値を見出せるかも知れない。
ありあわせの材料とアイデアで暮らしを豊かにする事を目指して。
Brico は器用仕事とも訳されるフランス語の Bricolage から名付けました。
「いつか何かの(誰かの)役に立つ」モノを寄せ集めてカタチにすれば、まだ気づかない新しい価値を見出せるかも知れない。
ありあわせの材料とアイデアで暮らしを豊かにする事を目指して。
12月某日、ジムニーシエラに妻と愛犬を乗せて小田原の先、真鶴へ向かう。相模湾へひょっこりと突き出た真鶴半島は急傾斜で坂道が多く、漁港の町らしい素朴な街並みがぐるっと半島を一周する道沿いに点在している。今回真鶴を目的地にした理由は、コロナ過で地元の人や観光客に惜しまれながら閉館した旅館をリノベーションして、昨年末にオープンした宿泊施設【HOTEL FARO manazuru】の視察。1室だけ犬と泊まれる客室があるらしく、良さそうな宿であればいつか逗留しても良いかと思っていたのです。
ちょうどチェックアウトの時間が過ぎたお昼前にホテルに到着し、掃除をされていた従業員の方に声をかけたところ、厚かましくも犬と泊まれる部屋を見せていただけることになり、思いがけないホスピタリティの良さにとても嬉しい気持ちになった。お部屋は相模湾に面した大きな窓から海を眺めることができ、こじんまりとしながらも「非日常」が十分に満喫できそうな素敵な空間。今度はゆっくり泊まりにきてみたいと思ったのでありました。
その後、ちょうどお昼時になったので真鶴の新鮮な魚料理にありつこうと、地元で人気の【うに清】をのぞいてみたところ、予約で一杯で入れず。残念。真鶴を甘く見ていた。もう一軒チェックしていた飲食店も相当な行列ができており、潔く諦めて小田原方面へとクルマで戻ることにする。
真鶴の地魚はまた次の機会に。
12月某日、40年来の幼馴染と外苑前の馴染みのお店でお酒を飲む。つまりは2人でささやかな忘年会。かれこれ20年以上前から、2人で旅行へ行こうと飲むたびに話をしているけれど、まだ一回も実現していないことに対してまずは反省する。とにかく、なにを2人でしたいか、飲むなら美味しいお酒を、食べるなら美味しい食事を一晩満喫するようなプランを立てないことにはいつまでたっても実現できない2人なので、とりあえずのところは来年3月のどこかでどこかに何かをしに旅に出ようというふわっとした着地点に不時着した。日程だけは何となく決めたので、たぶん彼と2人で旅行に行くことになるだろう。
果たして何処へ行って何をするのか乞うご期待。
12月某日、突如としてSNSやゲーム事業を手がけるMIXIが招待制のテキストSNS「mixi2」を公開したとのニュースが巷をにぎわす。「mixi2」はブログのようなスタイルであった初代「mixi」のバージョンアップというよりは、X(旧Twitter)のような短文テキストベースのタイムライン形式になるみたい。しかも、おすすめをランダムに表示するような昨今のSNSとは異なり、フォローしているアカウントの投稿を時系列で表示するというのが訴求ポイントのようだ。「足跡」もつけたければつける、という機能もあるようで、初代mixiらしさも垣間見れる仕様は、往年のmixiユーザーも懐かしさを感じるに違いない。あとはまったく興味をそそられず邪魔なだけの広告や、いわゆるインプレゾンビが駆逐できるような仕組みが用意できればなおよい。国産SNSとして、昨今のSNSの使い勝手に不満を感じている人の受け皿になり、mixi人気が復活するような展開があれば面白いね。
とはいえもちろん、ぼくは「様子見」を決め込むだろう。
「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」に続けて、天才科学者・真賀田四季の視点から主に描かれる4部作を読み終えました。中盤ではこれまでのシリーズの伏線や同じエピソードでも主体が変わるとまた違った印象になるところが面白い。6歳において数学と物理をマスターし超一流のエンジニアになり、13歳においてはプリンストン大学でマスタの称号を得つつ、MITで博士号も取得するほどの知性とはもはや想像を超えている。すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考する能力ってどんな感じなのだろう。真賀田博士の脳内処理の描写が現実を離れて精神世界に突入するかのように表現されているので、憧れ以上に恐怖、畏怖を感じる印象として、ぼくの中にもずっとこのまま残り続けるだろう。果たして四季は生きているのか、すでにこの世に存在しないのかという論点ではなく、確かに彼女が存在し、様々な命題に対してどのような答えを彼女は出したのか、という点が読者の解釈に委ねられるようで、非常に読み応えのある作品と言えるでしょう。
もう少し、著者の作品を読み進めようと思います。次は「Gシリーズ」へ突入。
12月某日、まさに「お日柄もよく」と形容されそうな快晴の空の下、国道134号線から西湘バイパスというルートで、のんびりとジムニーシエラを走らせる。今日の目的地の一つは真鶴半島だったので、道路が混んでいなければ、鎌倉からほんの1時間ちょっとの距離である。道中、台風による被災後にリニューアルされた西湘パーキングエリアで一休み。被災前の食堂で食べた「あさり潮騒ラーメン」は、それはそれは美味しい一品だったのだけれど、リニューアル後は食堂は無く、キッチンカースペースのみになったみたいで少し寂しい。
12月某日、波がなくて湖のようなビーチは諦めて、厚木の望月商店へワインや日本酒を仕入れに行く。年末だからか、やたらとクルマが混んでいたような印象で、何となく挙動が不安定な車両も多くてフラストレーションが溜まるドライブになった。厚木へ向かう往路で、藤沢の段階で「もう家へ戻ろうかな」と思ったくらい。その後何度目かの逡巡を経て、何とか厚木までたどり着けたので良しとするしかないだろう。
明日は珍しく夫婦の休みが揃ったようなので、Ainoも連れて真鶴方面へドライブに行く予定。なるべく早起きしたいね。
12月某日、今週に入って朝晩は気温が下がり、コートを着込んでマフラーなどを巻いてしっかりと防寒対策をしている人が多くなってきました。毎日の会社への行き帰りの時間は一桁台の気温なので、ぼくも迷わず厚手のコートを着てマフラーを巻く。もっとも鎌倉駅まで原付に乗っているので、当然のことながら歩くよりもさらに体感温度が低く感じられるため、もしかしたら他の人よりも早く冬仕様の装いになっているかも。
スーツに合わせることが多いダッフルコートは大学生のころに買った【apres seize TAKESHI YAJIMA】のもので、肉厚のヘリンボーン生地は色あせたりヘタったりすることなく、かれこれ四半世紀の間ぼくの冬を暖かくしてくれている。もっと長いものでは高校生の時にアメ横だかセンター街だかで買った【Schott】のピーコートはもうすぐ30年選手になろうとしている。手に入れてしばらくは馬鹿みたいに固く重いメルトン生地に辟易することもあったけれど今ももちろん現役バリバリで、ニットとスラックスに合わせて会社へも行くし、週末にカジュアルな組み合わせで着ることも多い。さすがに真冬になると、27~28歳頃に【Edition】で買ったN-3Bベースの極厚ダウンジャケットを着ることも多くなるけれど、それももうあとわずかで20年選手になるだろう。
もちろん、コートなどの重衣料は1年のうち秋冬の寒い間だけしか着用しないから、ある程度長く着られるのは確かなのだろうけれど、物持ちが良すぎて新しいものへ買い替えるタイミングを完全に失っている状態。【A.P.C】や【KAPITAL】のジーンズも学生時代に買ってからまだまだ履いているし、【Tricker’s】のカントリーブーツもそろそろ購入から四半世紀経とうとしている。若いころから何とか体形を維持できているのも大きいとは思うけれど、消耗品として手ごろなものを買わずに、何とか手を出せるギリギリでなるべく良いものを手に入れようとしていた若いころの自分のこだわりというか審美眼をほめてやりたい。
でもさすがにダッフルコートやピーコートは袖も擦り切れたりポケットにダメージもあるので、そろそろ買い替えた方が良いかも知れない。あまりにも行き過ぎると「物持ちが良い」のではなく単なる「貧乏性」になっちゃうからね。
でも今年の冬は越せるだろう。そうやって来年以降もまた同じコートを着続けていくかもしれない。