2泊3日のお試し鎌倉移住をしてみました

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11月某日、鎌倉へ移住したいということを周囲に流していたら、北鎌倉に住んでいる知人(またもや妻の会社絡み。彼女は顔が広い・・・)から、多忙で家を空けがちなのでいないときに試しに住んでみたら? というありがたい提案をいただきました。

図々しくも早速2泊3日でそのお宅をお借りしてみました。住み心地はもちろんのこと、サラリーマンである僕は、平日の都内への通勤を肌で感じてみたかったのです。

通勤は、勤務地が大崎なので、湘南新宿ラインに乗れば乗り換え無し、横須賀線なら品川で山手線に乗り換えるコースになります。

北鎌倉駅に着くと、空気がきれいだと感じました。北鎌倉(実際にはそんな地名は無く、駅の名前が通称になっているようです)は大船と鎌倉の間にある山に挟まれた静かな地域で、日が落ちれば真っ暗になるというロケーション。都会の喧噪を忘れ云々というにはぴったりの小さな街です。

だいたい、駅の雰囲気がたまらなく良い。 朝、女子高校生の列に見送られ(?)北鎌倉駅から湘南新宿ラインに乗っていざ出勤。道中、戸塚辺りでかなり混んで来ましたが、東横特急に比べたら全然楽だと思いました。

むしろ、帰りの方がちょっと混んでいて大変かと感じました。 その日は午後9時くらいに大崎から湘南新宿ラインに乗ったのですが、横浜までは結構混んでいて、仕事終わりに乗ると慣れるまで少し辛いかなと。

当然座って通勤したいのなら逗子エリアに住めば逗子駅から始発・増結があるし、ライナー券(500円?)を事前に購入しておけば座って通勤が可能です。帰りもしんどい日にはグリーン車でリッチ(750円+ビール代?)に帰宅することもできます。 湘南エリアから東京まで通勤している人はたくさんいるので、不可能では全然ありません。

少なくとも自分は全然OKだと思いました。通勤が出来そうなのであれば、気に入った住まいさえ見つかれば良い。

住めば都とはこのこと。まだ住んでないけど。

住みたい(願望)を叶える現地の不動産情報を手に入れよう

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11月某日、こうして突発的に次に住みたい街を決めたのですが、やはり行楽で訪れるのと違い、そこに住もうと思ったらまず生活できるか、とか、通勤出来るか、とかを考えなくてはなりません。いや、その前に僕らが住める物件がそもそもあるかどうかを調べなければならないのです。

なぜなら、鎌倉を始めとする湘南地域は経済的な面を考えると自由が丘に住み続けることと同様に、人気の街であるが故、周辺地域と比べて地価や家賃相場が当然高いからです。

いずれ鎌倉周辺に住まいを持ちたいと思っていても、実際問題僕らが家を持てるのか、いったいどのくらいの予算が必要になるのか、どのような物件が出ているのか、そういった情報は東京に暮らしているとなかなか伝わって来ません。

早速、材木座にお住まいの知人(前出の妻の会社の方。僕はその時初めてお会いしたのですが、勝手にもうお知り合いにさせていただきました)から毎週のように新聞の折り込みチラシを頂けるようになりました。

都内と同様、やはりそこは人気のエリアですからなかなか手が出ない物件ばかりですが、情報が入ってくる(チラシを読む)だけでもなかなか楽しい作業になるものです。

相場を見極められるようになるためには、どの地域の不動産を手に入れるとしてもまずは賃貸ででも住んでみないと分からないことが多いと思います。

インターネットで全国に流れる前に、現地である程度消化されているとするならば、自ずと流れる情報は乏しくなってきます。仮に現地に住んでいれば、朝会社に行く前に不動産屋の前で新着物件をチェックすることも出来るし、毎週土曜日に新聞に入ってくる折り込み広告をストックして相場感覚を養うこともできます。

ローカルな知り合いが増えれば、そこから情報を手に入れることも出来るます。何より賃貸でまず住むとしたら、現地の不動産屋とその瞬間にご縁ができるわけですから、とにかく行動(移住)しみてないと話が始まりません。

今の家の期限は2009年4月いっぱいだから、そんなに切迫している訳ではないですが、そろそろ探さないといけません。

鎌倉移住を決心した、海沿いの家に呼ばれたときの話

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2008年の夏、妻の会社の方のお宅に夫婦でお呼ばれしました。その他にも何組かの夫婦やスタッフがいて、休日を利用してのお食事会のようなものだった気がします。 別に、特に家を見たいなどと思って楽しみに行ったわけでは無いのですが、そのお宅に上がった瞬間に、少しだけ衝撃が走ったような気がしました。

そこは鎌倉の材木座海岸に面した一戸建てでした。海沿いだからやはり玄関までのアプローチは砂が多いけれども、2階のリビングに通された時の、太陽が燦々と差し込む明るさと目の前に広がる海に圧倒されました。 そこには都内のマンションではなかなか味わえない空間があるような気がして、一目で気に入ってしまいました。

また、鎌倉駅周辺は確かに人が多く、観光地としてのにぎわいはこれまでも良く知っていたのですが、実際に住んでいる人の生活空間に触れることは初めてでした。近所では休日ということもあり、軒先でバーベキューをしたり、子供同士が路地を走り回って遊んでいたりと、コミュニティが充実していて雰囲気のある住みやすい街だと感じました。

もうその日家に帰って来た時には、妻に「鎌倉に住みたい」などと言っていたと思います。元々、彼女は鎌倉という古都の町並みが好きだったみたいですが、東京から遠いので僕が住みたいなどというとは思っていなかったようです。

2009年の春に家の契約が切れるので、近所で部屋を探さないとと思っていたのですが、突発的に鎌倉方面へ移住しようと決めたのでした。

きっかけは往々にしてそんなもの。