いざ、鎌倉へ 〜新築のテラスハウス契約で鎌倉移住を達成か?

12月某日、今回の賃貸物件探しは、最低でも10件は内覧しようと思っていました。

ベストセラーらしい『家を借りたくなったら』では、焦って部屋を決めることなく最低でも10件は内覧し、間取りや環境、家賃などを熟慮の上契約することを奨めています。

確かに高い買い物だから出来るだけリスク回避をするという意味でもそうすべきだと思います。また、たくさんの物件を見て回ることにより部屋を見極める目も養われると思います。

ごもっとも。

しかしながら僕たちは、当初の予定をひっくり返して新築の家を契約しようと決めました。鎌倉という人気エリアで巡り合ったこと、それが僕たちの限りある予算内で何とか契約できること、新しい土地で暮らすことを総合的にみて最善の判断だと思うことにしました。

駅からちと歩くけど良いよね。エアコン新しく買わなきゃいけないけど良いよね。部屋の照明も買わなきゃいけないけど良いよね。新築で新生活だからと自分自身に言い聞かせ。

部屋探しにじっくり二、三ヶ月かけるつもりが一日で決めてみました。巡り合い=縁ということで。

さて、契約だ。いざ鎌倉へ。

鎌倉 大町・新築のテラスハウスが新着物件に登場!

12月某日、鎌倉駅からてくてく歩くこと20分。大町の閑静な住宅街の一角に僕たちの期待の星が待っていました。2LDKのテラスハウスです。

ある月曜日、会社で休憩中にWebサイトで物件探しをしていた時のこと。

僕たちの希望条件で新着物件が出たようなので詳細をクリックしてみました。

画面に表示された内容を見て思わずほくそ笑んでしまいました。まぁまぁ冷静にと自分に言い聞かせ、内覧の予約を入れたのでした。

この物件たら、間取り・家賃・敷金礼金が希望条件通りの上(それで検索してるから当然)、なんと新築! 鎌倉へ転居しようとファミリー向けの賃貸物件を探している時点で、新築だの築浅だのという物件は考えてもいないし期待もしてなかったので、突然出て来た情報にびっくりしてしまいました。確かにこれから新年明ければ不動産業界は動きのあるシーズンですから、それに向けて施工し、完成する時期なのかも知れないのですが。

加えて、これまで新築の家に住んだことは僕も妻も無いので、飛びついてしまうのも仕方の無い所。「移住を視野にまずは賃貸で」がコンセプトである僕たちは運良く新築の物件に出会うことができたのでした。

そして内見。いやいや、想像はしていたが誰も住んだことの無い匂いがします。風呂きれい!キッチンきれい!これはかなり良いような気がします。鎌倉駅から少し歩きますが、それをもって余りある部屋じゃないかと。

間取りは2LDKにプラスしてウォークインクローゼットと物置スペース。収納が豊富なのが素晴らしい。1階玄関を入ると廊下を介してバス、トイレ、そして対面キッチンとリビングルーム。2階は6畳と8畳の寝室および前出のクローゼット。これは家族が増えても全然余裕だ。2人のうちはどちらかを書斎のように使用できるし。

それにしても何か寒くないかい?

「エアコンは?」と僕。

「新築物件ですので付いておりません。借り主が購入していただく形になります」と担当者さん。

そ、そうですか。ここに住むとなったら買わなきゃ・・・。

もともと今回の転居で洗濯機を購入しなければならなかったので、ここに住むのなら追加でエアコンも買わねばなりません。2階建てだから上下に1台づつ欲しい所ですが、まずは1階のリビングだけでも。思わぬ出費だが仕方ありません。

我が家の財政状況が許せば、住めそうな気がします。これは前向きに検討物件です。

転居先募集中!

12月某日、ということで、いくつかの問い合わせをしています。ちょうどめぼしい部屋が新着で来たので、実際今週末に内覧の予約をメールで依頼しました。

せっかくわざわざ鎌倉行くのだから他の物件も紹介してもらえるように依頼。

とはいっても水曜日って不動産屋はお休み多いのでリアクション無し・・・ つまり、進展無し。

行動力を駆使して内覧や周辺環境の調査に行こう

photo credit: Crossing via photopin (license)

12月某日、そろそろ家を具体的に探さないと。 いくつか問い合わせている物件があるので、次の週末にでも内覧や周辺環境の調査へ行こうと思います。

よく考えたら、行くだけで往復の電車賃が結構かかってしまう。でもこの距離を埋めないことには未来も無いのです。どんなに情報社会が発達しても、地元に住んでいる人のネットワークには及ばない。

まずは同じスタートラインに立とう。

2泊3日のお試し鎌倉移住をしてみました

photo credit: Moving Yokosuka-Line via photopin (license)

11月某日、鎌倉へ移住したいということを周囲に流していたら、北鎌倉に住んでいる知人(またもや妻の会社絡み。彼女は顔が広い・・・)から、多忙で家を空けがちなのでいないときに試しに住んでみたら? というありがたい提案をいただきました。

図々しくも早速2泊3日でそのお宅をお借りしてみました。住み心地はもちろんのこと、サラリーマンである僕は、平日の都内への通勤を肌で感じてみたかったのです。

通勤は、勤務地が大崎なので、湘南新宿ラインに乗れば乗り換え無し、横須賀線なら品川で山手線に乗り換えるコースになります。

北鎌倉駅に着くと、空気がきれいだと感じました。北鎌倉(実際にはそんな地名は無く、駅の名前が通称になっているようです)は大船と鎌倉の間にある山に挟まれた静かな地域で、日が落ちれば真っ暗になるというロケーション。都会の喧噪を忘れ云々というにはぴったりの小さな街です。

だいたい、駅の雰囲気がたまらなく良い。 朝、女子高校生の列に見送られ(?)北鎌倉駅から湘南新宿ラインに乗っていざ出勤。道中、戸塚辺りでかなり混んで来ましたが、東横特急に比べたら全然楽だと思いました。

むしろ、帰りの方がちょっと混んでいて大変かと感じました。 その日は午後9時くらいに大崎から湘南新宿ラインに乗ったのですが、横浜までは結構混んでいて、仕事終わりに乗ると慣れるまで少し辛いかなと。

当然座って通勤したいのなら逗子エリアに住めば逗子駅から始発・増結があるし、ライナー券(500円?)を事前に購入しておけば座って通勤が可能です。帰りもしんどい日にはグリーン車でリッチ(750円+ビール代?)に帰宅することもできます。 湘南エリアから東京まで通勤している人はたくさんいるので、不可能では全然ありません。

少なくとも自分は全然OKだと思いました。通勤が出来そうなのであれば、気に入った住まいさえ見つかれば良い。

住めば都とはこのこと。まだ住んでないけど。

住みたい(願望)を叶える現地の不動産情報を手に入れよう

photo credit: 2012年11月 鎌倉_001 via photopin (license)

11月某日、こうして突発的に次に住みたい街を決めたのですが、やはり行楽で訪れるのと違い、そこに住もうと思ったらまず生活できるか、とか、通勤出来るか、とかを考えなくてはなりません。いや、その前に僕らが住める物件がそもそもあるかどうかを調べなければならないのです。

なぜなら、鎌倉を始めとする湘南地域は経済的な面を考えると自由が丘に住み続けることと同様に、人気の街であるが故、周辺地域と比べて地価や家賃相場が当然高いからです。

いずれ鎌倉周辺に住まいを持ちたいと思っていても、実際問題僕らが家を持てるのか、いったいどのくらいの予算が必要になるのか、どのような物件が出ているのか、そういった情報は東京に暮らしているとなかなか伝わって来ません。

早速、材木座にお住まいの知人(前出の妻の会社の方。僕はその時初めてお会いしたのですが、勝手にもうお知り合いにさせていただきました)から毎週のように新聞の折り込みチラシを頂けるようになりました。

都内と同様、やはりそこは人気のエリアですからなかなか手が出ない物件ばかりですが、情報が入ってくる(チラシを読む)だけでもなかなか楽しい作業になるものです。

相場を見極められるようになるためには、どの地域の不動産を手に入れるとしてもまずは賃貸ででも住んでみないと分からないことが多いと思います。

インターネットで全国に流れる前に、現地である程度消化されているとするならば、自ずと流れる情報は乏しくなってきます。仮に現地に住んでいれば、朝会社に行く前に不動産屋の前で新着物件をチェックすることも出来るし、毎週土曜日に新聞に入ってくる折り込み広告をストックして相場感覚を養うこともできます。

ローカルな知り合いが増えれば、そこから情報を手に入れることも出来るます。何より賃貸でまず住むとしたら、現地の不動産屋とその瞬間にご縁ができるわけですから、とにかく行動(移住)しみてないと話が始まりません。

今の家の期限は2009年4月いっぱいだから、そんなに切迫している訳ではないですが、そろそろ探さないといけません。

鎌倉移住を決心した、海沿いの家に呼ばれたときの話

photo credit: * via photopin (license)

2008年の夏、妻の会社の方のお宅に夫婦でお呼ばれしました。その他にも何組かの夫婦やスタッフがいて、休日を利用してのお食事会のようなものだった気がします。 別に、特に家を見たいなどと思って楽しみに行ったわけでは無いのですが、そのお宅に上がった瞬間に、少しだけ衝撃が走ったような気がしました。

そこは鎌倉の材木座海岸に面した一戸建てでした。海沿いだからやはり玄関までのアプローチは砂が多いけれども、2階のリビングに通された時の、太陽が燦々と差し込む明るさと目の前に広がる海に圧倒されました。 そこには都内のマンションではなかなか味わえない空間があるような気がして、一目で気に入ってしまいました。

また、鎌倉駅周辺は確かに人が多く、観光地としてのにぎわいはこれまでも良く知っていたのですが、実際に住んでいる人の生活空間に触れることは初めてでした。近所では休日ということもあり、軒先でバーベキューをしたり、子供同士が路地を走り回って遊んでいたりと、コミュニティが充実していて雰囲気のある住みやすい街だと感じました。

もうその日家に帰って来た時には、妻に「鎌倉に住みたい」などと言っていたと思います。元々、彼女は鎌倉という古都の町並みが好きだったみたいですが、東京から遠いので僕が住みたいなどというとは思っていなかったようです。

2009年の春に家の契約が切れるので、近所で部屋を探さないとと思っていたのですが、突発的に鎌倉方面へ移住しようと決めたのでした。

きっかけは往々にしてそんなもの。